全国学校給食習慣

1月24日~28日の1週間は全国学校給食習慣でした。

日本の学校給食は明治22年、山形県鶴岡町の小学校で、貧困児童を対象に無料で提供されたのがその始まりとされています。戦争時は食糧不足により一時中断せざるを得なくなりましたが、その後昭和21年12月24日に東京・神奈川・千葉の3都県で試験給食が実施されました。それ以来12月24日を学校給食感謝の日と定められていましたが、ちょうど冬休みと重なるため1ヶ月後の1月24日から30日までの1週間が、全国学給食習慣になったそうです。

1日目はご飯に鮭の塩焼き、野沢菜和え、ご汁という給食の始まりのときを再現した献立でした。

2日目は中華あんかけ麺がでました。昭和38年に学校給食向けに開発された、日本特有の麺であるソフトスパゲッティ式麺ですが、スパゲッティとうどんの間のような麺で、昭和40年ごろから給食でつかわれるようになったと言われています。

3日目は昭和17年頃の給食で、すいとんが出ました。戦争により小麦粉も不足するようになったときは、大豆粉やトウモロコシ粉などをまぜてつくられていたそうです。

4日目は昭和27年頃の給食で、抹茶揚げパンが出ました。今から60年以上もまえに東京の小学校の調理員さん達が固くなったパンをおいしく子どもたちに食べてもらいたいと、試行錯誤して生まれたのが、揚げパンだそうです。近年はきなこやココア、抹茶など、フレーバーもたくさんあり、子どもたちに大人気なメニューのひとつです。

5日目の最終日は昭和50年から60年頃の給食でした。昭和51年に米飯が給食に導入されるようになり、はじめは月1回だったのが今では週3~4回が米飯給食となっています。また、昭和60年頃には外国の料理を取り入れた給食が出されるようになりました。最終日には私たちになじみのある韓国料理であるビビンパが出ました。

この1週間、学校給食の歴史を感じられる献立となっており、とても楽しくおいしい1週間でした。

現在の給食は、栄養士さんと調理員さんたちが栄養のバランスを始め、行事食や郷土料理、地元の食材を使った料理など、給食を通して「食」について様々なことを知ってもらうため、いろいろな工夫をして下さっています。子どもたちには、決してあたりまえではない給食のありがたみを感じつつ、たくさん食べて大きくなってもらいたいです!