総合的な学習の時間

 3年生以上の学年には「総合的な学習の時間」があります。探究的な見方・考え方を働かせ、教科横断的・総合的な学習を行うことを通して、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を養うことを目的としています。12月24日には、3年1組と4年2組が、それぞれに取り組んできた学習の様子が実を結ぶ活動がありました。

 3年1組では、小海町の読み聞かせボランティア団体「小海おはなし本舗」の皆さんとの交流を通して、自分たちも小海町に伝わる昔話を紙芝居にしたいという願いをもち、全員で協力して4つのお話を紙芝居にしてきました。この日は、小海おはなし本舗の皆さんや、お世話になった方々、1・2年生を招待しての紙芝居発表会がありました。完成度の高い絵はもちろん、情感を込めた台詞の一言一言に、3年1組の学習の成果を感じることができました。

 4年2組では、全校が給食を食べるランチルーム入り口付近に、給食着などを一時的に置ける棚があると全校が助かるのではないかとの思いから、自分たちの手で棚を作ることを決めました。今までの学習で学んだ知識や技術を活用しながら、材料の調達や設計・加工・組み立て・塗装などを協力して行い、この日完成した棚を予定していた場所に設置しました。塗装や加工の美しさ、設置場所の寸法にぴったりと収まる大きさなどに、4年2組の学習の確かさを感じることができました。

 どちらのクラスも、取り組みの全てが順調に運んでこの日を迎えたわけではないと思います。意見が食い違ったり、思うように進まなかったりしてトラブルがあったことでしょう。子どもたちの晴れやかな様子からは、それらを一つ一つ乗り越えてこの日を迎えられた充実感を感じることができました。